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私たちを幸福で健康にするもの

happiness 私たちを幸福で健康にするもの
まさゆき

こんにちは!まさゆきです。

2006年から無料で動画配信されているTEDカンファレンスで
心理学者ロバート・ウォールディンガー氏が語っている動画をみました。

ハーバード大学が75年に渡って研究している
「一生を通じ、私たちを幸福で健康にするものは何か?」
というテーマについて語られていました。
この研究成果が教えてくれる教訓と知恵について書きたいと思います。

目次

自分を幸福にするものって?

どこで教わったのか僕たちは
変な思い込みをしているところがあります。

ひとつ目の思い込みは
しあわせって、豊かな富、名声を得ることと考えています。
お金があればしあわせでしょう!お金が欲しい!

でも、「お金があっても不幸せ」だとか「お金がなくても幸せと」とか言われるのはなぜでしょうか?

まー、お金はないよりあったほうがいいに決まっていますよね。

ずばり、お金に関係なく、幸せか不幸せかを分けるのは
身近な人たちとよい関係が保たれているときです。

もうひとつの思い込みは、頑張ることで幸せになれる!と思ってしまっている。

僕たちは頑張って働くことが美徳とされてきました。
もっと成果を出すには努力が必要。
もっと豊かになるために頑張って働きなさい。
もっと有名になるにはつらい下積みも我慢しなさい。
よい人生を送るためには、そうする必要があると。

しかし、「そうする必要があると、誰もが思わされている」だけであって
「そうすることが=しあわせ」ではなかったりします。

実際、僕も真面目に働くのがいいことだと思っていましたし
結果を出せないのは自分の努力が足りないからだ、とずっと思っていました。

勉強もできなかったし
これという夢があったわけでもないし
我を忘れて何かに熱中するということもなかったし
みんなと肩を並べて頑張っていれば、きっと将来はよい老後が待っているんだろう、みたいな
本当に呑気な人間でした。

しかし、頑張っているだけでは、なかなか「しあわせ」にはなれないのですよね。
頑張りすぎて、ワーカホリックになったり、カラダを壊したり
ウツを発症してしまっては元も子もないのです。

自分の全人生を予測することは不可能

自分の選択が人生をどう描いていくかを予測することは不可能です。

ハーバード大学では80年程前に
ある人の人生が展開していくすべてを記録するという
気の遠くなるような調査を始めました。

幸福と健康の状態を追跡したのです。

研究の方法はこうです。
80年間、742人の男性をふたつのグループに分けて追跡。
ひとつは1938年来、ハーバード大学卒業生グループ、
もうひとつは、ボストンの水道設備のないような
安アパートに住んで極貧環境で育った少年たちのグループです。

彼らは大人になって
弁護士、工場労働者、レンガ職人、医師など
さまざまな職業に就きました。

貧しさから這い上がり上り詰めた者
アルコール中毒や統合失調症を患った者
さまざまな人生があったそうです。

現在、90代の60名が生存していて
いまだにその人たちとその家族に
毎年、インタビューが続けられています。

膨大な記録から分かったこと

第一に、周りとのつながりは健康によい影響を及ぼしているということです。
孤独は命取りであり
家族や友人、コミュニティとつながっている人ほど
幸せを感じ、長生きしているというデータです。

第二に、友人の数ではなく、身近な人との関係の質が重要であり、愛情のある関係は人を保護します。

第三に、50歳で最も幸せな人間関係にいた人は80歳になっても健康を維持しています。

定年退職後に仕事仲間に代わる仲間を作れた人など
人間関係に恵まれたは、人生に幸福感を持っているという研究結果が残されています。

僕もこの年齢になってわかりましたが
会社を辞めるとただの人だし、仕事でつながっていた人たちはそれだけの関係です。
仕事以外のことで、何かしらいっしょに楽しんだり、時間を共有した人は
ずっと人間関係が続きます。数はかなり少ないですが・・・。

ロバート・ウォールディンガー氏は、マークトゥエインの言葉でトークを締めくくります。

「1世紀も前、彼は人生を振り返りこう言った。
かくも短い人生に、諍い、謝罪し、傷心し、責任を追及している時間などない。
愛し合うための時間しかない、それが例え一瞬に過ぎなくても。
よい人生は、よい人間関係で築かれる。」

マークトゥエインの言葉

まとめ

人間関係は、地道に築かれていくものですが複雑です。
ときには、その複雑さゆえにひとを憎み、ゆるすことができず苦しむこともあります。
長い間、心の傷として残り、癒すこともできないこともあるでしょう。
それでも、やはり人はひとりでは生きていけないのかも知れませんね。

SNSで知り合いの記事を見て、楽しそうだなぁ?とか
自分はアップする記事もないなぁ、とか。
アップしてもいいねの数はこれっぽっち!とか。
落ち込むことも多いですよね。
でも、そんなことより
身近な人と分かち合える時間を大事にして
ゆっくりと過ごしていけることこそ幸せなのかも知れませんよ。

TEDの動画はこちらです。人生のヒントにぜひ見てください。

TED

今日の一歩前進
歳をとると、出会いも飲み会も極端に少なくなります。
楽しみを外に求めてばかりだと寂しくなってしまいます。
身近な人やささやかな毎日に感謝して過ごすことが
心の平穏につながります。
ありがとう!を口ぐせにしよう!

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この記事を書いた人

60過ぎの還暦ブロガー!
30年以上の広告会社勤めのあと、なんにも考えずに56歳で辞めました。
その後、世界的なパンデミックに遭遇し、人生にさまようことになってしまいました。現在は自力で自習室を立ち上げ、管理人をする傍らブログ更新中!

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