こんにちは!まさゆきです。
今回はホワイト・ダヴ・ブックスによって2012年の自己啓発ブログ第1位に選ばれたスティーブン・ガイズさんの著書『小さな習慣』(2017年ダイヤモンド社)を読んだので書評をまとめます。
自分を変えようと努力しても、なぜか失敗してしまう人のために、「習慣が長続きする具体的な方法」がわかりやすく書かれた良書でした。
”小さすぎて失敗すらできない”習慣への取り組み方が学べて、気軽に取り組むことができるうえ、びっくりするほど効果があるため、人生を変えたいと考える人には、得るものが多いと感じています。
「小さな習慣」のステーブン・ガイズさんとは?
そもそもスティーブン・ガイズさんとはどんな人でしょうか?
Amazon書籍ページにあるプロフィールには、こちらのように書かれています。
世界的なベストセラー作家、ブロガー、起業家です。彼の本は 21 か国語に翻訳されています。彼は、非常に実用的な、世界クラスの行動変容戦略をユーモラスに提供することで知られています。スティーブンはフロリダ州オーランドのディズニーワールドの近くに住んでいます。
Amazonより
スティーブンさんは、小さな習慣にたどり着くまでの10年間、自分の生活を変えようとあれこれ悩み、努力したものの、いつも失望のうちに終わっていました。
2012年の暮れのある日、1年を振り返り、ぱっとしない1年だったことに失望します。
2013年はもっといい年にしたいと思い、目標に掲げたフィットネス。
しかし、どうしても体が動かない、やる気にならない。
そんなとき、ふと試した方法が突破口となりました。
それは逆転の発想から思いついた、たった1回の腕立て伏せでした。
著者のスティーブンさんが「小さな習慣」にたどり着くまで10年。
この年末の気持ちは誰でも一度は味わったことがあるのではないでしょうか。
来年はいい年にしようと、新しい手帳を買って、予定を書き込み、目標を書き込み、すがすがしい気持ちで新年を迎えるものの、1カ月経ち、2カ月経ち、だんだんと仕事に追われ、やろうと思っていたことの半分もできないまま、また年末を迎える。
僕自身も何度となくこのような悔しさを味わってきたひとりなのです。
失敗すらできない「小さな習慣」とは!
本書「小さな習慣」は、「自分で決めたことが続かない」と嘆く人、全員に読んでほしいライフハックの入門書です。
なぜ「入門書」と言っているかのかというと、どんな自己啓発本より先に読まないと、意味がないくらい、「はじめの一歩」についてわかりやすく書いているからです。
習慣化には脳が大きく関係しています。
脳は、同じ行動を繰り返すことで、専用の神経経路を作ります。
その神経経路を強化することで習慣が定着されていくのです。
脳はゆっくりとした変化だけを受け入れることで安定を保とうとする特性があります。
個人的には、それについて詳しく書いてある第3章・第4章をじっくり読んでほしいです。
多くの自己啓発本が教えているのは、モチベーションを上げることです。
モチベーションは、エネルギーがありあまっているときや健康的な考え方をしているとき、そしてほかに大きな誘惑がないときに力を発揮します。
モチベーションは感情に基づいたものなので、何らかの理由でやる気がでないときや身体の不調によってたちまち崩れてしまいます。
また、鍛える方法がありません。
それに対して、意思の力は筋肉と同じように鍛えることができます。
ただし、あまりにむずかしい決断は、意思の力を消耗させます。
意思は体力がないようです。
だから、意思の力を保ちやすく、すべてが成功と思えるほどの「小さな習慣」に取り組むことで、少しずつ意思の力を鍛えていくのが、習慣化のコツというわけです。
【重要】目標は、ばかばかしいくらい小さくしろ!
本書は、「習慣が続かない人」にとっての具体的な「習慣を定着させる方法」をまとめてくれています。
そのなかでも基盤となっているのは、ニュートンの「運動の第一法則」と「小さな習慣」の関連です。
ニュートンの「運動の第一法則」
1,静止している物体は、外からの力が加わらないかぎり、そこにとどまって動かない。
2,動いている物体は、外からの力が加わらないかぎり、その速さが変化することはない。
自分を地面に置いてあるボール、「静止している物体」だとします。
モチベーションに頼る方法では、動かす前に、やる気にさせるということが必要ですね。
それより、何も考えないで1センチだけ動いて
その勢いを借りて、さらに進む方が簡単ですよね。
つまり、まず動け!ということが一番重要なのです。
小さな習慣は、動くために必要なステップを小さくすることで抵抗をなくします。
脳はゆっくりとした変化を受け入れますので、変化とも気づかない「小さな習慣」を続けることで意思の力を強くしていきます。
著者が「腕立て伏せ1回」にチャレンジしたときのことをわかりやすく説明しています。
私が「腕立て伏せ1回チャレンジ」で成功したときにも、小さな目標をひとつずつこなしていく方法をとりました。私の脳はそのすべてを受け入れてくれました。しかし、10分まとめてやろうと考えたときには、脳は「だめだめ、絶対にだめ。さあ、ビデオゲームでもやろうじゃないか。運動はもう充分だろう?」と言ってきました。そこで私はこう言い返しました。「でも、エクササイズ用のマットを出してくるだけならいいだろう?」。すると脳は、「まあ、それくらいならいいだろう」と納得してくれました。
スティーブン・ガイズ著「小さな習慣」
この自分のなかの葛藤。よくわかりますよね。
天使の自分と悪魔の自分が、頭のなかで言い合っていますね。
だいたいの場合は、最後は悪魔が勝っちゃいますけど、そうならないぐらい低いハードルを設定することがコツなんですね。
あと個人的には、第7章の「小さな習慣」を失敗させない8つのルールというところを熟読してほしいです。
私たちは、今までの自己啓発本がモチベーションを上げることを中心に唱えてきたために、習慣化は大変だという間違った思い込みをしています。
せっかく小さな習慣をはじめても、徐々にエスカレートして、脳が抵抗するくらいの習慣を掲げるようになっては本末転倒です。
失敗しないためのルールも非常に重要です。
まとめ
本書「小さな習慣」は、読むことで「習慣を手に入れられる」ような気になってきます。
でもぶっちゃけですが、僕も「小さな習慣」に取り組んで、3カ月近くも続いてきたのに、花粉症がひどくなって体調を崩してしまい、中断してしまうという経験をしました。
体調が悪いときは無理せず、大事にして早くよくなるようにした方がいいです。
横になっている間に、また本書を読み返し、忘れかけていたルールを思い出しました。
そして、体調が戻ったら、簡単な習慣なので、またはじめることができました。
ぜひ、「自分で決めたことが続かない」という人の人生を変えるための教科書としてお読みください!