人生を取り戻すたった1つの習慣

人生を取り戻すたった1つの習慣

3年前のぼくは、自分の人生を取り戻したくて必死でした。

50代半ばにして、会社を辞めたぼくに待っていたのは、不自由な生活でした。

仕事にありつけず時間ばかりが過ぎ、孤独とお金が減っていくことに耐える毎日でした。

2年ほど経って一念発起して事業を始めましたが軌道にのりませんでした。
「このまま失敗したらどうしよう」という恐怖と焦りで押しつぶされそうになっていきました。

何も変えることができず、どう動けばいいのかもわからず、できることといえば手当たり次第に本を読み漁ることだけでした。

あるとき1冊の本に書かれていたことをヒントに「1日の終わりにその日の感謝を3つ書き留める」という習慣を取り入れることにしました。感謝することでなにが変わるかわかりませんでしたがそのときは、ワラをもつかむ思いで、来る日も、来る日も、身の周りで起きたささいなことに感謝してノートに書き続けました。

不思議なことに1年ほど経ったころに変化が訪れました。事業が上向いて軌道にのり始めたのです。

もしも、同じように悩み苦しんでいる人がいたなら、ぼくの体験がなにかしらのヒントになってくれればと思っています。

目次

人生を正しい軌道に戻す簡単で効果のある習慣

「人生を取り戻す」というとひどく大げさな話に聞こえるかも知れません。

しかし、ぼくはとても深刻な状態に陥っていました。

すべてをかけた事業は、計画を大きく下回り赤字が続き、貯金は減り続けました。

どうしてこうなってしまったのだろう?
何がいけなかったのだろう?
そんな思いが頭のなかに渦巻いていました。

やがてそれは今までの生き方、親からの育てられ方、自分の人格そのものまでも否定し、夜も眠れなくなり体は痩せていくばかりでした。

お金が減っていくので、食べるものもできるだけ安いもの、着るものも値引きになったシャツを買う、そんな生活でしたから心も荒んで行きました。

ついつい言わなくてもいいようなことを言って、妻にあたることも多くなっていたのです。

このままではいけない。
貯金が尽きて、事業に失敗して、借金を抱えた老後になってしまったら、ぼくの人生は自分が思うように生きた人生ではなくなってしまう。

人生を立て直すヒントを見つけるために、本を読み漁りました。

ある日、1冊の本に出会いました。

マーク&エンジェル・チャーノフ夫妻が書いた「さあ、本当の自分に戻り幸せになろう」です。この本はサブタイトルに「人生をシンプルに正しい軌道に戻す9つの習慣」とあるように、困難に対する見方を変えて乗り越えるための「適切な習慣」が紹介されていました。

冒頭で、ふたりが取り入れた習慣が紹介されていました。
それは「今の生活の中で感謝する」という15分間の習慣でした。「感謝の習慣」の実践は、人生に変化をもたらし、自分たちの考え方や生き方を根本から変えたと言います。

いくつかのエクササイズの最後に、もっとも簡単でもっとも効果のある習慣として、「毎晩寝る前に、その日にうまくいったことを3つ、その理由と一緒にノートに書き留める」という習慣が紹介されていました。

ぼくはこのふたつの習慣をヒントに「毎晩寝る前に、1日のなかで感謝したことを3つ書き留める」という習慣を続けることにしました。

「1日の終わりにその日の感謝を3つ書き留める」

この簡単な習慣は、はじめのうちはその変化に気がつかないかもしれません。感謝することなんてひとつもないと思うかも知れません。

感謝することは本当にささやかなことでいいのです。

  • 無事に帰ってくることができた。
  • 夕飯が美味しかった。
  • おもしろいテレビ番組を見た。
  • 誰かが連絡をくれた。
  • きれいな月を愛でることができた。

当たり前のことのようですが、実は生きているからこそ味わえることがたくさんあることに気づきます。

そして毎晩、そのことに「ありがとう」と言葉を添えて書き留めるだけです。

それからのぼくにどんな変化が起きたでしょう。

  • 妻がぼくを心配してくれていることに気づき、日常の当たり前のことに感謝するようになった。
  • 放任主義の両親に対して何もしてくれないという不満がなくなった。
  • 持っているものにありがたいという気持ちが生まれ、無駄にすることがなくなった。
  • いままで腹立たしいと感じていたことにも、柔らかな気持ちで向き合うことができるようになった。
  • 生活は苦しくてもささやかなことを喜べるようになった。

それは本当に小さな変化かもしれませんが、着実にぼくの人生を正しい軌道に戻してくれたのです。

それは人生を好転させる最も簡単で効果的な習慣でした。

現状を変えて人生を本気で取り戻したいのなら

それまでのぼくは、焦って目先の結果だけを追い求めていました。なかなか思うようにいかず、腹立たしいことがたくさんありました。

いつも頭のなかはぐるぐるといろんな声であふれかえっていました。

「どん底」の状態にいたぼくは、自分自身を変えてみたくて、ひとつだけその本に書いてある習慣を取り入れました。どんな日でも続けることができる簡単な習慣です。

先に紹介したマーク&エンジェル・チャーノフ夫妻は、本の冒頭で、大切な人たちを病気と自殺で立て続けに亡くし、その直後に容赦のない不況で仕事を失うという「人生のどん底」を経験したと書いています。

「人生のどん底」の状態は、眠ることもできず、うつ状態に陥り、一歩前へ進もうと考えることさえ難しくなります。

しかし、彼らは「どん底」から這い上がり、月200万PVを集める人気ブロガーとなり、人生を180度転換させました。

現状を変えて人生を取り戻したいと本気で願うなら、その第一歩として、今このときに感謝する小さな習慣に取り組んでみてください。

時間はかかります。
でもそれは着実に自分を救ってくれる方法なのです。

今日からこのシンプルな習慣を始めたら、後に、あなたの人生がすっかり変わった日として、今日を振り返ることになるかもしれません。

マーク&エンジェル・チャーノフ
「さあ、本当の自分に戻り幸せになろう」仕上げのエクササイズより
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